越智道雄・町山智浩／オバマ・ショック

オバマ・ショック (集英社新書 477A)

今のうちにオバマ本を一冊くらい読んでおこうかしらと思ってこの本を読んだんだけど、オバマが登場するのは最後の２章だけで、それまでは延々とオバマに至るまでのアメリカの話が続いて、期待と大幅に違ったよ。アメリカ在住の町山さんの実感しているオバマってもんをもっと聞かせてほしかったんだけど。残念。オバマに至るまでのアメリカの話も面白い内容ではあるんだけど、他の本で読んだことのある内容の繰り返しになった部分が多かった。全体的に私はちょっと肩透かしだったな。
「アメリカに来たアイルランド系は農地を買うお金がなかったから、消防士や警察の仕事に就いた。だから、いまでも消防士と警官が死ぬとバグパイプで『ダニー・ボーイ』を演奏する」っていう、オバマと全然関係ない話でヘーと思ったけど。あのバグパイプ演奏は常々不思議に思ってたんだけど、そんな流れがあったのか。