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個人的な日々の記録です。

福井晴敏/Op.ローズダスト

Op.ローズダスト 上 (文春文庫)

Op.ローズダスト 上 (文春文庫)

文庫化と同時くらいに読んでいたんだけど、記録するの忘れてた。日曜洋画劇場の『亡国のイージス』(原作:福井晴敏)を見て思い出したよ。
さて、いつも派手に日本国土を破壊してくれる福井さんの作品ですが、この小説では汐留に始まり、最後はお台場を完全壊滅状態にしてくれます。いつものことではありますが、その描写の細かいこと細かいこと・・・・。本気でお台場が攻撃されたらどこがどう弱点になるのかということを微に入り細に入りシミュレーションしてくれていて、相変わらずのド迫力。あぁ、こんな感じで攻撃されたら、きっと本当にお台場は機能を失うどころか、危険地帯になるんでしょう。。。と納得せざるを得ない。
物語は、ネット財閥「アクトグループ」を狙う爆弾テロ事件が発生。捜査にあたるのは、過去の任務において仲間を裏切ったという痛みを背負ったことから他人に対し心を閉ざしている防衛庁の丹原三曹。そして、過去に自分の信念を押し通そうとしたことから警視庁の鼻つまみ者となっている並河。この設定だけで大体の予想がつきそうな気がしますが、大体の予想通りに話は進みます(笑)。正直、『亡国のイージス』や『終戦のローレライ』に比べたら物語の厚みは薄かったかな。それでもこの小説が面白いのは、物語の大筋は想像通りなんだけど、戦いの迫力が桁外れだからでしょうか。あと自分の知っている土地が完膚なきまでに破壊される様が、興味をそそるのかな。なんにしても文庫で上中下巻の大作を飽きずに読ませてくれるんだから、すごい。
面白かった。次作も期待。