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個人的な日々の記録です。

フランク・シェッツィング/深海のYrr

深海のYrr 〈上〉  (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1)

深海のYrr 〈上〉 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1)

実は読み終わってないのです、この本。上中下の三巻あるんですが中までしか読んでない。読み終わったら感想書こうと思っていたけど、うーん、一生読まない気がして(苦笑)とりあえず記録だけしておこうと思った次第。
この本、“ドイツで『ダ・ヴィンチ・コード』からベストセラー第1位の座を奪った驚異の小説”だそうで、私は本の帯に「福井晴敏氏絶賛!」みたいなことが書いてあったので買ってみたのですが。内容は、世界各地の海洋生物が次々と不可解な現象を起こし、人類の生命が脅かされるという事態が発生。クジラは凶暴化し人を襲う、フランスでは食用のロブスターが謎の致死病原体を媒体、また各地で猛毒のくらげが出現。一体地球の海で何が起こったのか・・・といった感じ。
まず読みたくなくなった一番の原因は、訳がよくない。文脈がよくわからないところが結構あった。それに、原文の意図を含んだ訳し方をしていない。例えば登場人物で、「グレイウォルフ」と名乗っている先住民族の文化にかぶれている男がいるんだけど、先住民族かぶれの象徴がその名前とされているのね。私はしばらく意味がわからなかったんだけど、良く考えたらその名前「Graywolf(銀狼)」なのね。そこに気がついたときは「ナルホドー!!」と膝を打ちましたよ(いや、実際は打ってないけど)。そこは日本人には素直に「グレイウルフ」と書いてくれるべきじゃないかと。こういう感じで気になる点が多くて、読むの疲れた。
それから中巻の後半くらいから段々原因と思われる点が明らかになってくるんですが、それが私の好みじゃなかったのも読む気が失せた一因。でも訳があんなに読みにくくなかったら、それなりに面白かったんじゃないかとも思うんだけど。
なんにしても、もう読まないです。