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個人的な日々の記録です。

京極夏彦/死ねばいいのに

死ねばいいのに

死ねばいいのに

ある女性が死んだ。彼女の知り合いの若者が、彼女と関わりのあった人たちに尋ねて回る。彼女の上司、彼女の隣人、彼女を情婦にしていたヤクザ、彼女の母親、、、彼女について話を聞かせて欲しいと頼んでも、皆、彼女について語れることは少なく、話は自分の不平不満ばかり。。。『そんなに嫌なら、死ねばいいのに。』
うーん。あんまり面白くなかったな・・・書きたいことはわかるんだけど、随分会話が強引な気がした。言葉遊びのために無理をしているような感じ。ちなみにある程度推理小説読んでいる人なら、かなり早い段階で犯人も動機もなんとなく想像がつく。推理小説的な展開が容易に想像できて、そのまま想像通りの展開だった。こういう話は他の人が書いているよなぁ。ちょっと肩透かし。
京極さん、百鬼夜行シリーズの続きを早く書いてくれないかな。こういう本は他の人でも書けるけど、登場キャラが魅力的な妖怪ミステリー小説なんて京極さんにしか書けないんだからさー。