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個人的な日々の記録です。

中井英夫/虚無への供物

新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)

新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)

新装版 虚無への供物(下) (講談社文庫)

新装版 虚無への供物(下) (講談社文庫)

友人からのオススメ本で、年越し時に布団の中で読了。1964年刊行の推理小説の古典。日本の推理小説三大奇書とか言われているらしい。
面白くないこともないんだけど、どうも犯人の動機がピンとこない。と思っていたら解説に「動機が文学的に過ぎる」とあって、非常に同意。そのあたりが、奇書なのかね。
あと、登場人物たちが過去の推理小説を引き合いに出して推理合戦をするのは、よくある展開だけど、ちょっとやり過ぎじゃないかと。途中で「知らんわ、そんなもん!」と腹が立ってきた。マニアには非常に面白いのかもしれない。