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個人的な日々の記録です。

エドウィン・アボット・アボット(イアン・スチュアート注釈)/フラットランド 多次元の冒険

フラットランド

フラットランド

おーもーしーろーかったぁー!!!
あたくし恥ずかしながらこの物語について全く知らなかったんですが、英米では「不思議の国のアリス」と並ぶ古典の名作なのだそうだ。いやいやいや、アリスより面白いよ!!
この本自体は、その古典「フラットランド」についてたっぷりの解説をつけたというか、むしろそちらがメインの注釈本なんですが、「フラットランド」のお話自体がとても面白い。二次元の世界に住むア・スクエア氏が二次元の世界について紹介し、また自身が見た一次元の世界の夢と、実際三次元を体験したときのことについて語るというだけのそんなに長くないお話で、すごくあっさり読めるんだけど、とても想像力をかきたてられる。子供の頃「点と線て何が違うの?なんで点は長さがないの?長さがなかったら、なんで存在できるの?」と疑問に思っていたことを思い出した。
注釈は、「この台詞はシェイクスピアのこの作品のこの台詞の引用だ」といったものから「この部分はこういう数学的な話もあって」みたいな話から、多岐に渡り過ぎていて私にとっては正直ちょっと読みにくかったんだけど。ちょくちょくと拾い読みするには丁度いい感じ。良本!!