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個人的な日々の記録です。

冒険王・横尾忠則 初公開!60年代未公開作品から最新絵画まで@世田谷美術館


横尾忠則の企画展に世田谷美術館へ。
ド派手なポスター画やコラージュを多用した絵だとか奇抜なイメージの横尾先生だけど、こうやって見ると本当に技術のある人なのだよなあと改めて感心。ジャズ喫茶のタイル壁のデザインは、すごかったなあ。ジャズメンたちの顔をデザインしたものでしたが、三色だけでちゃんとマイルスの顔になってる。驚きだわ。そしてY字路シリーズは、圧巻。ずっと眺めていたくなる。圧巻といえば天岩戸を題材にした絵もすごかったなあ。それから、現在日経でやっている瀬戸内寂聴の連載の挿絵が面白かったな。有名人の似顔絵の数々。三島由紀夫の似顔絵の横に「魅死魔幽鬼男」と描いてあったのはシュールだ。松本清張の似顔絵がいい感じだなあと思っていたら、なんと左手で描いたものだとほぼ日の記事で後から知って吹いた。で、個人的に一番好きだったのは、瀬戸内晴美(現・寂聴)の『幻花』の挿絵シリーズ。細かくて綺麗で本当に上手い。中でも「羯諦 羯諦」と書かれた下に黒塗りの蛙が描かれたものは、本気で欲しいと思った。一枚10万くらいで売ってもらえないものか。
ところで横尾先生、美術館の年表で御歳72歳と知って驚いた。うそん?!60くらいだと思ってたよー。そのお歳であのバイタリティ。もっともっと描いて欲しい。もっともっと、観たいです。お身体お大事に頑張っていただきたい。