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個人的な日々の記録です。

ゴジラ

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すごい映画を観てしまった。

もちろんゴジラは日本人の私にとってなじみの怪獣であるし、本作が怪獣映画の金字塔といわれ、評価がとても高いことも知っている。
でも、「ふむふむ、すごい映画なんだねー。」と思いつつ、一度もちゃんと観たことがなかったのだ。だって他に見たい映画いっぱいあるし。

いやはや、なめていたよ。
私なんかの想像をはるかに上回る、すごいすごい映画だった。
今すぐいろんな人に勧めたい。
すごいよ、この映画!観た方がいいよ!!

さっきからすごいしか言ってない気がするのだけど、「すごい」の内容を分解していくと多分きりがなくて、それはいろんな方が語っておられることで、私が言うのも今さらだし恐れ多いことだと思うので、そういう方たちにお任せするのだけど。
とにかくこの時代にこの技術でこんなに面白い映画を作ったのだという事実に、ただただ圧倒されたのでした。

黒地に白抜き文字で淡々と出演者の名前が映し出される緊張感あるオープニングから始まり、姿の見えない何かを予感させる最初の襲撃シーン、姿を現すゴジラと逃げ惑う人々の小ささ、政府内の喧々諤々、一般の民衆たちの戦争が終わったのにまた生活を脅かされるのかという悲哀。攻撃を受けてただ生きるためにただ突き進んでいるのだろう、生物としてのゴジラの姿。事実を伝えることに意欲を燃やすマスコミ。そして科学者としての苦悩と人としての苦悩。
なんであんなに短い時間の中に、全てがこんなにもきっちりと描かれているのだろう。

映画としてのエイタテイメント性とドキュメンタリのような緊迫感と時代に対する批判性と、そしてその時代の知恵と技術のすべてがつぎ込まれたのであろう素晴らしい映像と、とても格好良い音楽と。ああ、映画ってこういうものだよなと思いました。

もっと早くに観ておくべきだったという思いと、ああちゃんと観てよかったという思いを抱きつつ、まだ観たことがない全ての人にお勧めしたい。

 

余談:
観ている最中私はついつい脳裏で、先日観た『インディペンデンス・デイ:リサージェンス』(あまりの面白くなさに、無表情でぼーっと眺めるだけで終わった)と比較していたのだけど。
「一般人と科学者と政府と戦闘員が出てくる、人間の生活を脅かすモノをやっつける映画」というざっくりした点では同じなのに、最先端のCG技術を駆使して大金かけたあれだけスケールの大きな映画が、60年以上も昔のミニチュア特撮白黒映画に、あそこまで劣れるのもすごい話だなと思いました。

……リサージェンス、ほんとひどかったなー。
まあ、思い出すたびに、ほんとひどかったとしみじみできる点ではすごい映画だよな。。